塾講師のこと、公開します
インターンをすることによって、企業の内部を覗くことができるので、仕事内容や風土などをより理解することができ、企業に対する理解が深まるというメリットもあるだろう。
各企業を分析する際も、比較対象となる企業ができるので、就活を進めやすくなるはずである。
しかし一方、多くの企業では、前述したように、いまやインターンを「企業を認知させる最初の場」としてとらえており、べつにインターン(特に夏のインターン)で優秀な学生を発見し、囲い込めるとは思っていないのが現状だ。
大学3年生の夏の時点では、学生も洗練されていない。
この時期では「採用するべき学生かどうか」をジャッジできないという声もある。
実際、各社の人事担当者にヒアリングをしてみると、インターンの選考を落ちた学生が内定し、逆に、インターンで受け入れた学生が落ちてしまうこともよくあるという。
学生は就活を通じて急速に成長していく。
インターンに落ちた学生にもチャンスはあるということである。
「福利厚生はどうなっていますか7」福利厚生のどの部分が気になる?そもそも、大体のところ公開しているから調べてくれよ。
それに、学生の側も、インターンを「あくまで就活の練習」「企業を知るための第一歩」としてとらえているようだ。
そもそも、インターンの中身は本来の仕事体験から大幅にズレている。
いわゆるセミナーそのものであるケースもあれば、バイトの域を出ていないものもある。
このようなことに時間を費やすのならば、夏休みに好きなことをやったほうがよっぽど自分のためになるし、成長の機会にもなる。
それでも、インターンに参加すると就活か有利に運ぶと思われているのはなぜか。
実は、インターンそのものとは関係のない要素が影響している。
それは他でもない、「異なる大学、異なる集団、異なる世代」との接触である。
今の学生は、「同じ大学、同じ集団(ゼミ、サークルなど)、同じ世代」に安住する傾向がある。
第2章でも述べたように、OB・OGが多数出入りする慶応大のゼミや、一部有名大のサークル、理工系大の研究室などを除けば、せいぜい学年が多少違う程度。
『同じ』に慣れきっており、就活で『異なる』に触れるとボロボロになってしまう学生も少なくない。
その点、インターンに参加すると、就活前に「異なる」に触れることができる。
イン「転勣とかありますか?」あるに決まってんだろ!転勤がイヤなら転勤のない職種か契約社員にでもなりな。
あと、Fとか」つて日本語やめろ!ターンに参加しておくと、インターンに参加せず、「異なる」にまったく触れていない学生よりは、ボロボロにならずに済む。
このあたりの事情が「インターン有利説」を広めることとなっている。
もっとも、「異なる」に触れる手段はインターンだけではない。
ゼミ合宿でもいいし、大学の調査実習でもいい。
ボランティア活動でもいいし、極端な話、親戚付き合いでもベベQししインターン以外で「異なる」に触れていれば、それはインターンと同等の効果がある。
学生によっては、インターン以上の効果があるかもしれない。
そうした学生は、インターンにわざわざ参加しなくても、十分に有利な状態で就活にのぞむことができるだろう。
インターンをするべきかどうか、決めるのは学生本人だ。
べつにしてもしなくてもいべOこれが実態である。
インターンに難関大生が集う理由偏差値の決して高からぬ大学の学生はつぎのように主張する。
営業にかぎらつらいに決まってんだろ!「営業ってつらいですカリ」ず、どんな仕事でもつらいときがあるのはあたりまえじや、ボヶ!「インターンから学歴差別が始まっている!」それは正しいのかどうか。
就活と学歴の関連は第2章で触れているが、この章でも少し説明しておこう。
今までの結果から言えば、インターンの参加者には、東大・早慶など難関大の学生が多い。
これはまぎれもない事実である。
1990年代から始まった日本のインターンは外資系企業が中心。
外資系企業は難関大ブランドを日系企業よりもありがたがる傾向がある。
そのため、当初は東大や早慶など難関大の学生か中心だった。
要するに、インターンの情報を持っているのは難関大の学生であり、それ以外の学生はインターンの存在にすら気づいていなかったのである。
しかし、ある程度、インターンが浸透してくると、就職情報会社がインターンのイベント(合同企業説明会)を開催するようになる。
ここでポイントとなるのは、その開催地だ。
就職情報会社もビジネスである以上、日どのくらいって.If.う表現する「配属の希望はどのくらい通りますカ?」つもり?くだらない質問をする貴様の率はゼロ%だよ。
本全国どこでも開催するというわけではない。
ほとんどが東京での開催となる。
さらに、もともとインターンの情報を持っているのは難関大の学生。
前年、インターンに参加、就活を経験した4年生は後輩にこう言う。
「インターンに参加しておくと、いろいろ得だ」先輩学生にこう言われた後輩学生は、とりあえず、インターンのイベントには参加する。
こうした循環が、中堅以下の大学にはない。
なぜなら、インターンに参加した先輩学生が少ないからだ。
さらに言えば、インターンイベントの開催地である東京から遠く離れた地方大の学生は知る彫もない。
この時点で、中堅以下の大学や地方大の学生はインターン参加の比率が少ないに決まっている。
有利不利以前に、選考に参加していないからだ。
インターンが中堅大にも浸透した2007年以降も、状況は大きくは変わらない。
難関大の学生の間では完全にインターンの情報が行き渡っている。
人気企業のインターンF御社が直面している○○という課題の対策はどうなっていますか?」君はどう思う?うちも困ってるんだよ。
入社して解決してくれよ。
は倍率が高いことも熟知している。
その点、中堅大々地方大の学生の間では、インターンの存在こそ知っていても、「3年生のうちから就活にがんばらなくても」というあたりで終わってしまう。
仮に、インターンイベントに参加、選考に応募したとしても、まさか倍率が高いなどとは考えていない。
自分の希望する企業のみに応募、あえなく玉砕する。
そこで、出てくるのが、「インターンから学歴差別が始まっている!」ま、悔しい気持ちはわからないでもないが……。
実態は、難関大生のインターン志望者が多く、中堅・地方大のインターン志望者が少ないだけ。
志望者の多い大学は、偏差値の高低に関係なく、参加者が一定数出ることになる。
単に確率の問題にすぎない。
それに、インターンは企業だけとはかぎらない。
NPO団体、市役所・県庁などの自治体、商工会議所などが主催するインターンもある。
地方だから、中堅大だから不利?理屈と絆創膏はどこにでもつくとは昔の言葉だが、「私はクリエイティブな仕事が向いていると思います」どの仕事もクリエイティブだよ。
広報や企画の仕事をクリエイティブと決めつける感性は貧しすぎるだろ。
これは今でも変わらない。
学歴差別だなんだと理屈をつける前に、選考に参加すること。
インターンに参加したいなら、それがすべてである。
ここまで、茶番の象徴であるインターンシップの実態を見てきた。
この茶番は誰が始めて、いったいいつまで続くのか?ある大学関係者は、「諸悪の根源は就職情報会社。
インターンにかぎらず、就活か歪むすべての原因をつくっている」と、就職情報会社悪玉論を展開している。
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